ことぶき夏祭り2015 フリーコンサートレポート!
現会館での最後の夏祭りが開催されました。
8月13日(木)のフリーコンサートでは、現会館最後の開催と知ってか、平日開演直後からたくさんの観客が広場に集まってきました。
フリーコンサートは今年で37回目。
実行委員を中心に、時代は変われども伝統を絶やさぬように工夫を重ねてきたそうです。
観客層が幅広いこと、それがこのコンサートの特徴。
ライブが始まると、広場を埋め尽くした人の波がリズムを刻む、それは他のライブと変わらないのだけれど、老若男女混然となったパワーに圧倒されます。
このお祭りの特徴は、舞台設営から全て「手作り」で行われていること。
前日の朝から、実行委員中心にステージが設営されます。
トップバッターの「小林直樹」さん。なんと舞台設営も行ってらっしゃいました!小林さんも、フリーコンサートの常連出演者。
“小林直樹ばしこやBAND/八月の寿シリーズ”と銘打ったメンバー構成で、今年も分厚い、心に響く唄を聞かせてくれました。
2番手の「Kotobu☆Kids(コトブキッズ)」。寿の子どもたちで結成されているバンド。
女子メンバーが歌う「この街で生きてるんだ!」という、前向きなメッセージが胸に響きます。
ステージ横でのライブペインティングは、「ロコ・サトシ」さん。
「渚ようこ」さんのステージは、真っ白な4人の踊り子(デリシャスウィートス)の登場で会場から歓声が上がる中スタート。
艶やかな声とダンス、THE歌謡ショー!のステージは圧巻。サマータイムの歌い出し、その声量と場を圧倒するエネルギーに、観客から歓声ではなく感嘆の「おぉぉぉ~」の声が。
演奏の「女横町痺れ腰」は着流しの衣装で歌声に負けない分厚い音を鳴らす中、「山崎春美」さんとのセッションでの演目は“渚のバルコニー”。踊り子が赤いコスチュームに衣装替えして再登場し、客席はますます熱気の渦に。
13年ぶりに出演する、「渋さ知らズ」。3ドラムという大セットを構え、観客のボルテージは最高潮に。
大型編成のジャズバンドで、フリーコンサート史上最大級ともいえる人数でのライブでした。
幾重にも重ねられた音色の圧倒的な迫力もさることながら、ステージを目いっぱいに使ったパフォーマーやダンサーの演出、女性歌手の美しい歌声に、観客は興奮のるつぼと化しました。視覚にも、聴覚にも余韻の残るライブでした。
オペラ歌手を目指し、音大在学中に朝鮮の伝統音楽や世界の民族音楽に興味を持って、歌いはじめた「李政美」さん。夜空に響く清らかで透明な声は、夏の暑さを忘れてしまうほどでした。
「寿[kotobuki]」は、ナビィ(Vo)さん&ナーグシクヨシミツ(Gu&三線)さんの男女二人組バンド。結成から30周年を迎え、フリーコンサート出演歴は何と20回!lこの会館最後のライブということで、なみなみならぬ決意で当日に臨まれたとのこと。観ている人たち、ステージと建物、この空間にある全てのモノが作用して「最高のライブ」といえるステージに。
現会館最後のフリーコンサート、出演者、観客、そしてスタッフの皆さんの思いで、素晴らしい一夜となりました。
〇問合せ先〇
寿町フリーコンサート実行委員会 http://kotobukifree.web.fc2.com/
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